お役立ちコラム

【失敗しない!】戸建ての基礎工事を知れば欠陥住宅も避けられる!

2023年02月18日

新築で住宅を建てようと考えている方の中には、基礎について詳しく知りたい方も少なくないでしょう。
基礎は一戸建てにとって非常に重要な役割を果たします。

失敗したくないと考えるほど、どの基礎を選べばいいか迷ってしまうのではないでしょうか。
この記事では、基礎の種類や特徴、基礎の決め方について解説します。
基礎選びのヒントとなりますので、ぜひ参考にしてください。

【失敗しない!】戸建ての基礎工事を知れば欠陥住宅も避けられる!

【基本】戸建ての基礎工事:種類とメリット・デメリット

基礎とは、建物を地面とつなぎ、支えるための重要な部分です。
その基礎を造るのが基礎工事です。
適切な基礎を選んでいないと、建物が重さで地面に沈んでしまうかもしれません。

基礎工事は数種類あり、以下の3つがよく選ばれます。

● ベタ基礎
● 布基礎
● SRC基礎

それぞれの特徴、メリットやデメリットをご紹介しましょう。

ベタ基礎

ベタ基礎は、床下全面をコンクリートで覆うため、基礎全体で建物から地盤へと力が伝えわります。
地盤の強度が高くなくても利用できる基礎です。

メリット ・建物の重さを地面全体に分散できる

・シロアリの侵入を防げる

・地面からの湿気を防げる

・耐久性が高い

デメリット ・コンクリート使用量の多さから、コストがかかる

・1年~2年はコンクリートから水分が出るため、対策を必要とする

土を掘る量、型枠の使用量が少ないため、施工しやすいのもベタ基礎の特徴といえるでしょう。

布基礎

布基礎は主な柱や壁の下に連続して基礎を設置します。
鉄筋を使用しないといった特徴もあり、日本では昔から使用されてきた基礎です。

メリット ・コンクリート使用量が少なく、コストを抑えられる

・縦長の基礎で集中的な重さに強い

・軽い基礎なので、地面への負担が小さい

デメリット ・床下空間がないため、点検や修繕を行う際難しくなる

・長期優良住宅に認定されない

・シロアリ、カビの発生確率が高い

ベタ基礎と比べて地面に接する面積が少なく、地盤強度の高い土地でのみ利用できる基礎です。

SRC基礎

SRC基礎は逆ベタ基礎とも呼ばれ、コンクリートの間に砂利が敷き詰められています。
そのため、床下空間はありません。

メリット ・床下空間からの湿気が入らない

・シロアリや腐朽菌が発生しない

・地中からの熱で天然の床暖房効果がある

・地震の揺れを吸収・分散する

・床下浸水が発生しない

デメリット ・コンクリート打設が多く、工程も多くなる

特許が取得されている基礎ですので、限られたハウスメーカーや工務店でのみ利用できます。

戸建ての基礎工事を選ぶ2つのポイント

基礎は家が建ってからやり直すわけにいきません。
事前に十分検討し、納得のいく基礎を選びましょう。
基礎選びの際、検討するポイントとして以下の2点があります。

● 地盤に合っているか
● 予算内に収まるか

それぞれ詳しく解説しましょう。

地盤に合っているか

地盤に合った基礎工事が行われているかどうかで、安心して生活できるかどうか変わってきます。
家を建てる土地によって地盤の強度が異なるため、最適な基礎工事も異なるのです。
この基礎工事を選べば絶対安心、といったものはありません。

事前に地盤調査を行い、どの基礎なら安心できるか検討しましょう。
必要に応じて地盤改良を行うケースもあります。

予算内に収まるか

基礎工事は、使用するコンクリートの量によってコストが変わってきます。
また、同じ種類の基礎工事を選んでも、地域によって費用が変わるケースも少なくありません。
予算内に収まるかどうか、工務店やハウスメーカーと相談しましょう。

また、工務店やハウスメーカーによって費用が変わる可能性もあります。
複数の見積りをとって、比較・検討しましょう。

戸建ての基礎工事の流れ

基礎工事がどのような流れで行われるか、基本的な流れをご紹介します。

1. 地縄張り
2. 掘削工事
3. 砕石敷き
4. 捨てコンクリート流し
5. 配筋
6. 型枠組
7. コンクリート流し
8. アンカーボルト設置
9. コンクリート養生
10. 型枠を外す
11. 仕上げ

基礎工事の種類や条件によって、工程や必要な日数が変わる可能性もあります。
しかし、大きく流れが変わるケースは珍しいでしょう。

手抜き工事は欠陥住宅につながります。
基本的な知識があると、工事の流れや日数の不足に気づき、手抜き工事を防げるかもしれません。
気になる点はその都度質問していきましょう。

【知っておきたい】戸建ての基礎工事にまつわる疑問

家を建てる機会は、一生のうちに何度もめぐってくるものではありません。
勝手がわからず、どうしたらいいかと戸惑う場面も出てくるでしょう。
ここでは、基礎工事にまつわる疑問の中で、よくあるものを2つご紹介します。
自宅の工事を行う際にお役立てください。

Q.見学は嫌がられませんか?

基礎工事は見学できますので、時間が許せば足を運んでみましょう。
施主との会話がやりがいにつながる、と感じる職人もいます。
工事内容に問題がないのであれば、見学を断る理由もありません。

ただ、事前に日程や時間を必ず伝え、工事のうえで問題がないかは確認してください。
現場では安全に十分注意しましょう。
車で行く場合は、工事の邪魔にならない場所へ停めてください。

Q.質問は誰にすればいいですか?

基礎工事を見学すると、聞いてみたい質問も出てくるでしょう。
その場で質問して問題ないケースも多いですが、タイミングを見計らう必要はあります。
作業の邪魔にならないよう、配慮しましょう。

工事内容に対する不安は、職人より、工務店やハウスメーカーの担当者を通した方がスムーズです。

まとめ

基礎工事の中から、よく選ばれるもの3つについて解説してきました。
それぞれの特徴がわかれば、基礎工事を選びやすくなるでしょう。

しかし、家を建てる土地によって、最も安心できる基礎工事は変わってきます。
失敗しない家造りのためには、工務店やハウスメーカーなどのプロへの相談が重要です。
プロならではの視点から、さまざまなアドバイスをもらいましょう。