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基礎工事はどのような工程で行われるの?工程について詳しく解説

2023年02月16日

建物を建てる場合、一番需要な部分はどこかと聞かれたら何と答えますか?
建物自体も重要ですが、一番重要なのは建物の基礎となる「土台」です。
丈夫でしっかりとした土台を作るための工事を基礎工事といい、丈夫な土台を作ると、上に建てられる建物も丈夫です。

この記事では、土台を作るための基礎工事の工程について詳しく解説します。
新築と建て替えの場合は基礎工事が異なるのかについても、詳しく解説していきます。
これから家を建てる方は、ぜひごご覧ください。

基礎工事はどのような工程で行われるの?工程について詳しく解説

建物を建てる際に重要となる基礎工事とは一体何?

基礎工事がどのようなものなのか?
家の基礎といわれると建物自体をイメージする方も多いはずです。
基礎工事は土地と建物をつなぐ部分の工事です。
土台がしっかりしていないと上に建てる建物が丈夫とはいえません。

地震やそのほか自然災害などに耐えられない可能性もあるため、
「基礎工事は費用をかけて工事しろ」
といわれるほど大切なのです。

基礎工事が大事だといわれる理由

基礎工事はとても大事だと説明しました。
なぜ一番大事だといわれるのかピンとこない方もいるでしょう。
基礎工事は地盤調査からスタートします。
軟弱な地盤であった場合、地盤改良工事や杭打ち工事が必要です。

弱い地盤のまま基礎工事を行ってしまった場合、簡単に基礎が崩れてしまう場合もあります。
強い基礎を造り、建物を守るだけではなく家に住む住人を守るためにも基礎工事は大切です。

基礎工事の基本的な工程とは

基礎工事は地盤調査からスタートと紹介しました。
地盤調査で問題がない場合は、地盤改良をせずに基礎工事を開始します。
基礎工事の工程と種類について詳しく解説します。

基礎工事の工程

基礎工事の基本的な工程は以下の通りです。
聞きなれない言葉が多いですが、土地を固め、コンクリートで土台となる枠を作りコンクリートが固まれば完成です。

1. 地縄張り・遣り方工事
2. 掘削工事
3. 砕石敷き
4. 捨てコンクリートを流す
5. 配筋
6. 型枠を組み、コンクリートを流す
7. 型枠を外し仕上げ

使用した量や広さによっても異なりますが、完全に固まるまで1ヵ月程度です。

ベタ基礎・布基礎

基礎工事といっても、大きく分けて2種類の基礎工事があります。
ベタ基礎と布基礎といわれ、ベタ基礎は一般的な基礎工事に多く使われています。

ベタ基礎 基礎の立上りだけでなく、底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎
布基礎 床部分に鉄筋を使わないのと、コンクリートも薄いのでベタ基礎に比べてコストを抑えられる基礎

予算をできるだけ抑えたい場合は布基礎を検討してみましょう。

基礎工事を行う場合に気をつけたいポイントとは

基礎工事を行う場合、気をつけたいポイントがあります。5つのポイントを詳しく紹介します。

1.地盤調査が必要か確認する

基礎工事は土台となる部分であり、丈夫でなくてはいけません。
頑丈な土地であるか確認が必要かを確認し、地盤調査の必要性がある場合には調査を行います。
軟弱な土地の場合は改良工事や杭打ち工事が必要となり、費用はその分かさみます。

2.見積書に間違いがないか

不要な費用が盛り込まれていないか、一式などと記載され明細書の添付がないなどの問題点がないか確認してください。
複数の業者から見積もりを取ると見積書の間違いや相場を理解できるので最低でも2~3社から見積もりを取りましょう。

3.手抜き工事をしていないか

素人にはなかなか気づきにくいかもしれませんが、手抜き工事や廃棄物の違法処理をしていないか確認も必要です。
手抜き工事を確認できた場合、内容によっては法的措置も必要になります。
廃棄物の不法投棄は施主に責任がありませんが、確認ができれば改善を求めましょう。

4.違法工事をしていないか

違法工事を行っている場合、施主には責任はないものの法律違反として罰せられる場合もあります。
違法工事を行っており、建築検査を受けない場合建築物が使用できず、罰則を科せられる場合があるので注意しましょう。

5.近隣住民とトラブルになっていないか

基礎工事を行っている最中に、騒音やそのほかの問題でトラブルになっていないか確認が必要です。

これから長く住み続ける場所でトラブルが起きるのは、相手も自分自身も気まずいものです。
トラブルが発生している場合には、うやむやにせず話し合いで解消させましょう。

新築と建て替えは基礎工事が異なるのか

新築物件は基礎工事から行うのが基本ですが、建て替えの場合にも基礎工事が必要なのか?と気になる方もいるはずです。

建て替えの場合、基礎を残してそのまま利用も可能ですが(基礎の再利用)、築年数の古い建物であれば基礎部分も取り壊し、基礎から作り直す方がより安全で強固な基礎が作れます。

古い基礎の上に新しい建物を建てると、新築よりも強度が落ちてしまうので、新しく基礎工事を検討しましょう。

まとめ

基礎工事の工程について紹介しました。
建物を建てる場合、基礎工事は重要な工事でとなります。しっかりとした基礎工事を行い土台を建てるようにしましょう。

基礎工事の工程を知っておくと、建築工事のおおまかな日程を確認できるとともに、いつ頃依頼をするべきかのタイミングもわかります。
基礎工事は新築・建て替え問わず行われます。

大事な建物を建てる際に重要な基礎工事なので、納得できる業者を選んで基礎工事を行いましょう。