お役立ちコラム

コンクリート基礎の役割とは?種類別に違いを解説

2023年02月14日

コンクリート基礎は、住宅や建造物を支えるためには欠かせません。
建物の種類や大きさに応じて、コンクリート基礎の特徴や役割には違いが見られます。
今回は、コンクリート基礎の種類や役割、万が一ひび割れがあった場合の補修方法を中心とした解説です。

コンクリート基礎の種類や役割について覚えておけば、住宅・建築に関する知識を深められます。
普段住んでいる住宅について詳しい知識を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

コンクリート基礎の役割とは?種類別に違いを解説

コンクリートは何で出来ている?

コンクリートはセメント・水・砂・砂利で出来ています。
水和反応と言われる化学反応によって固まるのが特徴です。

そのコンクリートが固まる仕組みを応用したものが、コンクリート基礎です。
さまざまな建築の現場で、より頑丈な基礎を作りあげるためにコンクリートが多く用いられています。

しっかりとしたコンクリート基礎を作りあげれば、住宅を災害などによる沈下から守るのも可能です。
建物の大きさや種類によって、基礎構造が異なります。

住宅のコンクリート基礎の種類

住宅のコンクリート基礎の種類は、主に下記の3つです。

● 布基礎
● ベタ基礎
● 独立基礎

建物によって、使用される基礎に違いがあります。
この章では、それぞれの基礎の特徴や使用される建造物の種類について解説します。

布基礎|とてもシンプルな構造

布基礎は、逆T字型のコンクリートをいくつか連続させて住宅を支える基礎です。
一般の戸建て住宅(特に鉄筋造りの住宅)や建造物には、布基礎が多く活用されています。

地盤に対する底面積は小さめですが、ほかの基礎よりは鉄筋やコンクリートをあまり多く使用しないため、コストパフォーマンスがよいと言われる基礎構造です。
ただし、布基礎は柱の間と下以外に基礎がないため、床下の湿気やシロアリ対策を万全にしておく必要があります。

ベタ基礎|底面積が広い

ベタ基礎は建物の面積と同じ広さの基礎で、木造住宅で用いられる連続した基礎です。
全体的に地盤にしっかりと面しており、小さい地耐力ながらも地盤と建物を強固につなぎます。

床基礎や独立基礎と比較しても、とても強固な基礎構造なので湿気対策や不同沈下(建物の一部が沈む)の対策にはうってつけです。

しかし、コンクリートや鉄筋などの材料費がかかってしまうのデメリットがあります。
コストはかかっても、建物をより頑丈な造りにしたい場合に向いている基礎です。

独立基礎|柱の下から住宅を支える

ベタ基礎と布基礎と違い、独立基礎は名前の通り単独で独立している基礎です。
柱の下のみに基礎があり、小さめの面積ながらも力強く建造物を支えます。

独立基礎は、鉄骨造・鉄筋コンクリート造りの建造物によく用いられる基礎構造です。
独立基礎を作る場合、地中梁(ちちゅうはり)を利用して独立基礎どうしをつなげて、耐久力を高めます。

鉄筋コンクリート造りの大規模建築物や住宅には、このコンクリート基礎が多く用いられています。

コンクリート基礎の補修工事

コンクリート基礎にひび割れが見られたら、すぐに補修工事を依頼しましょう。
補修方法には、下記のような方法があります。

● アラミド繊維シートの貼付
● Uカットシール工法
● ビックス工法

この章では、それぞれの工法について解説します。

アラミド繊維シートの貼付|強度の高い素材を利用する

タイヤや光ファイバーなどに使われる強度の強い素材「アラミド繊維」で補修する工法です。
材料のアラミド繊維は、鋼材の7倍の引張強度があるとされています。
そのため、ほかの方法よりもより強固な補修が可能です。

とても強度の強いアラミド繊維シートを基礎に貼り付けて、ひび割れをモルタルで充填してきます。
アラミド繊維シートを活用した補修によって、コンクリート基礎の耐震性や耐久性が高まる可能性もある点がメリットです。

Uカットシール工法|専用の電動工具を使用する

コンクリートのひび割れ部分に対して、専用の電動工具(ディスクグラインダー)と溝入れカッターを使って補修します。
電動工具とカッターを使って施工準備をしたあとに、エポキシ樹脂やシーリング材を充填してモルタルで表面を整える工法です。

シーリング材が奥まで届きにくいひび割れや、幅の広いひび割れに対応しています。
基礎に大きなひび割れがあれば、こちらの工法が使われるでしょう。
カットの方法によっては、「Vカットシール工法」とも言われるのが特徴です。

ビックス工法|樹脂を注入しながら補修する

ひび割れの程度が小さければ、ビックス工法が向いています。
ひび割れ部分の表面に専用のパイプを設置して、そこからゴム製の注入器でエポキシ樹脂を一定量注入していきます。

微細なひび割れを少しずつ補修していけば、コンクリート基礎の性能を回復できます。
ほかの工法よりシンプルな方法で補修が可能です。

たとえひび割れが小さいものあっても放置せず、専門業者に依頼してひび割れの要因を知るのも大切です。
ひび割れの程度に応じた工法で、補修をしてもらいましょう。

まとめ

コンクリート基礎は、私たちの生活する住宅をしっかりと支えてくれる立役者です。
建物の種類に合ったコンクリート基礎を作れば、建物の一部のみ沈む不同沈下や倒壊を防げます。
その点を踏まえると、基礎は建物の命とも言えます。

コンクリート基礎は目に見えない部分ではありますが、地盤と建物をしっかりとつなぐのが大きな役割です。
万が一基礎にひび割れが見られたら、機能を長持ちさせるためにも、早めに専門業者に補修工事を依頼しましょう。